【指導しないコーチ】なぜスイミングスクールのコーチはちゃんと教えてくれないのか隠された理由。

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コン助

■水泳歴 30年 ( S1 : 400Ⅿ・200M個人メドレー )
■コーチ歴 6年
■のべ 600人の生徒を指導
■バタフライの指導が得意
■あらゆる視点から『水泳』情報を発信します

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こんにちはコン助です!!

コン助
コン助

「あんまりコーチが教えてくれない。」

そう思ったことはない?

スイマー
スイマー

パパやママが

「もっと指導してほしい。」って

言ってるの聞いたことがあるかなー。

コン助
コン助

もちろんコーチ全員がそうではないし
スイミングならではの
教えにくい理由があるんだ。
運営側の問題だけど
本音でお話しするよ。
ココを理解してもらえると
見方が変わるかもしれないよ。

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【この記事でわかること】

・なぜスイミングスクールのコーチは指導してくれないのか

・しっかり指導してもらう対処法

のべ600人の生徒を指導してきました。
1週間の担当クラスは12クラス。
多いクラスは30人、少ないクラスは5人。
バタ足から始めるクラス、各種目、選手育成クラスと
クラスのレベルも多岐に渡りました。
コーチの勝手な言い分ですが
理由がわかると「教えてくれない」という
やきもちした気持ちが多少和らぐかもしれません。

【なぜスイミングスクールのコーチは指導してくれないのか】

これから話すことは
コーチ側の言い分が含まれているということを
ご承知の上お読みください。
水泳の指導方法は大きく2つあります。
1つは泳いでいるところを補助して
体で覚えされる方法
もう1つは言葉で伝えて頭で覚えさせる方法です。
泳ぎを習得するクラスは補助による
体で覚えさせる指導で
4泳法習得した次のステップのクラスは
言葉で伝えて頭で覚えさせる指導がメインになることが多いです。

①たくさんの生徒を見てるから

マンツーマンレッスンではく

クラスで見ているため

1人に対する指導時間は少なくなります。

クラスによって人数のバラつきがあり

人数が少なければ1人にかける時間も

多く確保できますが

20人以上の大人数のクラスとなると

1人ずつ教えるどころか

練習をガンガン流すだけで精一杯な状態になることもあります。

その中でよっぽど手をかけないといけない子だけに注力してしまい

そこそこできる子は蔑ろになりがちです。

 

特に平泳ぎのクラスはクロール背泳ぎを習得して

一気に泳ぎ方が変わり苦戦するクラスです。

そのため進級が遅れ滞留する生徒が爆発的に増えます。

それでいて一人一人しっかり教える時間も確保できず

負のスパイラルが発生します。

 

②水の中だから

泳いでる時に指導しても声は届きません。

何か言ってることはわかるかもしれませんが聞き取ることはできません。

他の陸上のスポーツであれば

プレー中に指導しても耳に入れることができますね。

水泳の指導のしにくさはこの「水中」にあります。

泳ぎ終わってからか泳ぐ前にしか

アドバイスや指示することができず

指導してる感は見えにくくなります。

 

③声が通りにくいから

子供たちのスクール中は

各コースで練習を行いコーチの大声や

子供たちのガヤガヤした声

水の音など声が非常に通りにくいです。

近づいて話さないと伝えることがなかなか難しいため

常に何かを伝えることはできません。

25mコースで練習している場合

戻って来るまでは教えることができません。

コン助
コン助

コーチがプールに入っていて

泳ぎを止めて伝えることもあるけど

上のクラスになるほど

あまり泳ぎは止めたくないよね。

 

④ギャラリーは声が聞こえにくいから

言葉での指導が難しい中でも

コーチたちは声を張り上げて指導しようとしています。

しかし保護者が練習を見ているギャラリーは

場所によって防音が強く

プールの中の声が聞こえにくいことがあります。

コーチがギャラリーに背を向けて

声を張り上げても後頭部しか見えないため

指導しているように映りません。

 

⑤体で覚える必要があるから

頭で理解してても泳げなければ意味はありません。

泳ぎにはその人の癖があり癖を直すことが

進級と習得へ近づきます。

泳ぐたびに同じことを話したり

言われたからできたりするようでは習得したとは言えません。

あえて指導しないことで

自分で自分の悪い点に気づいて

泳ぐようにしなければなりません。

もちろんこれは小学3年生以上の

ある程度自分で考える力がある子供たちに限ります。

コン助
コン助

小さい子に対しては

コレは◯、コレ×と簡単にして

何度も教え込むよ。

 

⑥改善点が少ないから

指導されないと感じるということは

ほぼほぼできているからかもしれません。

もちろん指導することはたくさんありますが

そのクラスでやること次のクラスでやることが決まっているので

行きすぎた指導はできません。

つまり進級が近い可能性がありますね。

または、ある程度できていることを

安定的に泳げるか様子を見てることもあります。

 

⑦問題はフォームではないから

4泳法習得した上のクラスになると

教えることは泳ぎ方ではなく

より速くより長く泳げるようにすることや

スタート、ターンなど泳ぎ以外の部分が指導の対象になります。

速く泳ぐ、長い距離を泳ぐためには

ある程度の体力や筋力が必要です。

体力、筋力は教えたところで増えるものではないので

泳ぎこむことで身につけさせます。

体力筋力アップについては指導できません。

効果のある練習メニューを組んで

それをこなすことが指導となります。

 

⑧コーチのプールでの動きが下手だから

水中での自分の動きをコントロールできないため

十分に指導ができていないかもしれません。

実は水中での動きはコツがいります。

どんなトップスイマーでも

泳ぐのと水中を歩くのでは全く違うため

初めはうまくいかないでしょう。

 

キャビテーションという

後ろ歩きで水中を進む動きは

泳いで来る子供を正面に迎え

追い越されない速さで進まなければなりません。

キャビテーションができないと

補助による指導は壊滅的にできません。

 

また、12.5mに区切って

前から後ろから子供たちをスタートさせて

指導する練習パターンは

前方から来る子供の補助をして

速やかに振り返り後方から来る子供の補助をし

再び前方から来る子供の補助をするという

ひっきりなしの動きをしなければなりません。

この時のコーチの動きは8の字を描くように動いています。

経験が少ないコーチは8の字の動きができず

指導不足になってしまうでしょう。

こんな名言?があります。
「プールで寒かったら動いていない証拠」
そりゃ30度前後の水中に浸かっていたら寒いですよね?
30度のお風呂に入ってるのと同じですから。
しかし、しっかり動いて指導していれば
寒いどころか暑くなります。
それくらいたくさん動いて指導しないといけないということです。

 

【しっかり指導してもらう対処法】

コーチと話す

もっとも簡単で効果的な方法です!!

 

親御さんが担当コーチと話をしてください。

「うちの子どうですか〜?」くらいの

軽い会話で十分です。

それだけでコーチはたくさんいる子供から

印象づけることができます。

コーチは完全にお子さんを意識するようになるでしょう。

もちろんそんなことなくても

分け隔てなく指導しなければなりませんが

やはり一度も親御さんの話したことがないお子さんと

親御さんと話したことがあるお子さんとでは

意識が違って来ます。

 

毎回話す必要はありません。

「うちの子ちゃんとやってますか?」

「うちの子どこがうまくできてないですかねー?」

などの内容にし

決して「ちゃんと指導してください」

「あの子には指導してるのに、うちの子はしてくれない」などと

言わないようにしましょう。

ちゃんとできてないコーチが悪いですが良い展開は望めません。

そうならないように

やんわり「見てるからな」というのを伝えるために

「うちの子どうですか?」と話しかけましょう。

 

しかし、本当にコーチの怠慢で

指導をサボっているようであれば

それはヘッドコーチや所長に相談しましょう!!

 

【なぜスイミングのコーチは指導してくれないのかまとめ】

①たくさんの生徒を見てるから
②水の中だから
③声が通りにくいから
④ギャラリーは声が聞こえにくいから
⑤体で覚える必要があるから
⑥改善点が少ないから
⑦問題はフォームではないから
⑧コーチのプールでの動きが下手だから

コーチ側の言い分で生徒には何の非もありませんが

少しでも状況を理解できれば

ほんの少しこころにゆとりが持てるかもしれません。


 

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