【保護者もコーチも】スイミングスクールで溺れないために守りたい5つのルール。

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コン助

■水泳歴 30年 ( S1 : 400Ⅿ・200M個人メドレー )
■コーチ歴 6年
■のべ 600人の生徒を指導
■バタフライの指導が得意
■あらゆる視点から『水泳』情報を発信します

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こんにちはコン助です!!

コン助
コン助

2023年4月22日

スイミングスクールで5才の男の子が

溺れる事故がありました。

これを踏まえて

2度と同じことが起きないよう

元コーチが溺れる事故防止のために

注意すべきことをお話しします。

親御さんもコーチもご一読ください。

スイマー
スイマー

子どもたちも一緒に確認しよう!!

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【この記事でわかること】

・溺れないために確認したい5点

・全員が監視員である意識

 

のべ600人の生徒を指導して来ました。
多いクラスは約30人。
指導することはもちろん
生徒の安心安全を守ることもコーチの大切な役目です。
僕は一度も怪我や事故など起こしたことはありません。
楽しく安全に確実に習得できるスクールの作り方をお伝えします。

 

【溺れないために守りたい5つのルール】

①コーチはプールに背を向けない

プールサイドにいる時はどこにいても

何をしてても誰と話していても

絶対にプールに背を向けてはいけません。

コーチの基本です。

最初の研修でも習うことでしょう。

 

スクール中プールにいる時は

プールにいますし指導があるので

全く背を向けないのは難しいですが

極力プールを見渡せるように努めましょう。

 

自分のクラスだけ見ればいいわけではありません。

自分のクラスの生徒全員を見ながら

他のクラスの生徒たちにも目を配ります。

そのためにはコーチは壁や窓に背を向けて

常にプールが見える状態にしなければなりません。

 

慣れて来ると一瞬ならと

プールに背を向けてしまいたくなりますが

人は一瞬で溺れます。

そして常にガヤガヤしている状況ですので

たとえ声を出しても届きません。

生徒が後ろから話しかけて来ても

生徒をプール側に移動させ

コーチや監視員は壁に背を向けるようにしましょう。

 

②どこに誰がいるか把握

指導と並び、どこに誰がいるか把握することは

コーチの大きな役目です。

子供の居場所を把握することで常に万が一に気づくことができます。

Aさんは今泳いでいて
Bくんはスタートの合図をまっていて
CくんとDくんはプールサイドで並んでいて
Eくんは今ゴールしたところで
Fくんはトイレに行っていて
と誰がどこにいるのか把握してください。

 

そのためには生徒全員の顔と名前、

ゴーグルなどの特徴を覚えておかなければなりません。

生徒が少なければ難しくないですが

20人規模になって来ると

名前と顔は覚えても誰がどこにいるかまでは把握できません。

 

そんな時は次項で話すように

コーチの数を増やす必要があります。

 

③多いクラスは2人コーチ体制

平泳ぎのクラスなど進級が難しく

どうしても人数が増えてしまうクラスがあります。

そんな時は必ずコーチの数を増やして

2人体制、場合によっては3人体制にしましょう。

スクールのルールとして15人超えたら2人体制にするなど対応を決めましょう。

そうすることで練習の質も安全も高まります。

また、スクールの運営側としてはコーチの増員で人件費が増えないよう

進級速度を上げることをより意識できるかもしれません。

 

④時間帯で監視員を増やす

プールの広さや生徒数によって

監視員の数も変わりますが

幼児クラスから小学生がメインのクラスの時間帯は

監視員を増員しましょう。

もちろん人件費問題はありますが

監視員の役割は多岐に渡ります。

~監視員の役割~
・監視
・遅れて来た子の対応
・道具の準備などアシスト
・ヘルパーの結び直し
・トイレに行く子の引率
・総合ジムであれば他の会員さんの対応
etc

 

監視だけに集中できないこともたくさん起こります。

理想は1人は完全に監視のみ

もう1人が雑務を行うことができればいいのですが

なかなかそうも行かないので

1時間〜2時間だけ社員やプール以外のエリアから

人員を借りるなど対策しましょう。

 

⑤ヘルパーの確認

しっかりヘルパーの紐が結ばれ

固定されているか確認しましょう。

 

ヘルパーとは

腰に巻く浮袋です。

※実際は袋ではなく水に浮く素材のものです。

空気を入れて腕にはめるタイプのヘルパーもありますが

赤ちゃんや遊ぶだけならOKですが

泳ぎを習得するためスクールには不向きです。

 

ヘルパーはバタ足で腰が沈むことなく

進めるようになるまでは装着しておきます。

ほとんどの場合小学生低学年以下の子どもたちです。

 

コーチは生徒にお話しする時も

ヘルパーに目を配り紐が緩んでいないか確認しましょう。

監視員は近くを通る時に結びが緩くなっていないか目を光らせましょう。

 

もし紐が緩んでいたら

全てを中断して最優先で結び直す必要があります。

 

【ポイント1】
きつく結ぶ
子供はヘルパーを結ばれるのを嫌がります。
それでもきつめに結びましょう。
幼児たちはキツく結んでも体がむちむちしているので問題ありません。
嫌がるからと緩く結ぶことこそ危険です。

【ポイント2】
頻繁に結び直す
泳いでるうちに紐が緩んだり
子供がヘルパーを叩いたりぶつけたりして緩んだり
新品すぎると紐が緩みやすいです。

 

【全員が監視員である意識】

監視はスイミングスクールの運営の業務ですが

それは業務上であって

プールに集まる人全員が危険はないか

監視員になったつもりで協力して意識を向けることが大切です。

監視員もコーチもギャラリーで見ている親御さんも

生徒も他の会員さんも

その場にいる人全員が監視員で

全員で全員の安全を守る必要があります。

全員が目を離してしまった最悪の瞬間をなくすために

目の数を多いに越したことはありません。

一人ひとりの少しの意識が命を救います。

 

【スイミングスクールで溺れないために守りたい5つのルールまとめ】

①コーチはプールに背を向けない
②どこに誰がいるか把握
③多いクラスは2人コーチ体制
④場合によって監視員も増やす
⑤ヘルパーの確認

何よりもその場にいる全員が

監視員の意識を持ち少しでも目が離れてしまう瞬間を減らし

楽しく安全なスイミングスクールにしましょう!!



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