【スイミングスクールの裏事情】下手なのに進級する子って?

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コン助

■水泳歴 30年 ( S1 : 400Ⅿ・200M個人メドレー )
■コーチ歴 6年
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■あらゆる視点から『水泳』情報を発信します

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こんにちはコン助です!!

スイマー
スイマー

こんなこと言いたくないけど

スイミングスクールで

僕より下手だしまだちゃんと泳げていないのに

進級テストで合格する子っているよね?

どうしてなの??

コン助
コン助

痛いところを突いてくるね。。。

実は下手なのに進級するのには理由があるんだ!!

元コーチが進級テストの裏事情を説明するよ。

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【この記事でわかること】

・下手なのに進級テストで合格する子の裏事情

・上手なのに進級させないパターンも

・進級できないからセンスがないわけではない

・半年以上進級できなかったらやってほしいこと

【下手なのに進級テストで合格する子の裏事情】

最初に言っておかなければならないことは

先月進級して下手なのに1か月で進級することはありません。

進級する理由がちゃんとあります。

コン助
コン助

ワイロをもらって進級させているわけじゃないから

安心してね!!

それじゃ自分のためにならないしね。

 

①可能性をつぶさないための合格

半年経っても進級できず上達しない子は

残念ながらそのクラスの課題種目にセンスがないか

著しく練習への集中力が足りません。

ここでずっと続けても変わりません。

マンツーマンで練習を行えば成長も見られますが

クラスには何人も生徒がして

コーチは進級したての子も教える必要があります。

そうなるセンスがない子や集中力のない子は

どんどん置いてかれてしまいます。

 

そうであれば一旦このクラスはおしまいにして

次のクラスでやること(種目)や環境(時間、コーチ、生徒)を変えて

そこで成長することに可能性をかけます。

 

例えば平泳ぎがうまくできなくてなかなか進級できなくても
バタフライのクラスでセンスを発揮して
バタフライはきれいに泳げてスムーズに進級できることがあります。
バタフライのクラスを合格すると4泳法を泳げたことになり
次は泳ぎ方の習得よりもさらにスピードを意識したり
長い距離を泳ぐクラスになります。
この頃になると平泳ぎで苦戦していた時より学年も大きくなり体力もついて
うまく泳げなかった平泳ぎもあっさりできてしまうことがあります。

 

もちろんその時にちゃんと習得することが一番ですが

そこで成長できた可能性をなくすより先に進めた方が

その子のためになることがあります。

 

コン助
コン助

こういったお子さんを進級させる場合は

必ず次のクラスのコーチと相談し合格させるか決めるよ。

場合によっては親御さんに正直に話すこともあるんだ。

 

②モチベーションを下げないための合格

大人でも合格はうれしいですね。

頑張ったことが評価され認められた証拠ですから。

子供だって半年も1年も進級できず

毎回同じことをやり続けていると

「こんなに頑張っているのに!!」

とモチベーションが下がってしまいます。

大人の世界ではほとんどの場合

結果がすべてで残念ながら過程はあまり評価されません。

しかし子供のうちは過程も評価してあげて

モチベーションをキープし

努力しそれを継続できる頑張れる子にすることが大事ですね。

モチベーションが下がってしまうと
上達も遅くなり進級はさらに遠のきます。
水泳が嫌になるのも時間の問題です。
水泳が嫌になってやめてしまうことほど悲しいことはありません。
モチベーションが下がって水泳が嫌になり
進級することもなく努力を継続することも身に付かず
成功体験をしないまま退会するのであれば
多少合格基準を満たしていなくても
進級させる方が正義かもしれませんね。

 

③長期滞在者のための合格

長期滞在
進級できずに同じクラスに在籍している状態。
およそ半年以上在籍している場合「長期滞在者」と認識されます。

長期滞在における合格は運営しやすくするための合格で

どちらかと言えば運営側(スイミングスクール)の理由です。

クラスに1人くらいの長期滞在者であれば問題ないのですが

何人も長期滞在者がいるとこのクラスの人数が増え

他のクラスとの人数のバランスが出てきて

色んな問題が発生してきます。

コン助
コン助

例えば片方のクラスは5人なのに

もう片方が20人では差がありすぎるよね。

人数が多いクラスのマイナス点をまとめたよ↓↓

【お子さんのマイナス点】
・泳げる本数が減る
・コーチに手をかけられる時間が減る
・子供同士でふざける率が高くなる

【スイミング側のマイナス点】
・コーチの負担が増える
・ぎゅうぎゅうなクラスで見た目が悪い
・コーチに指導力がないと見られる

 

上記のマイナス点をなくし人数の偏りが出ないように

人数をならす目的で長期滞在であっても

多少目をつぶってもいい子は進級させることがあります。

コン助
コン助

長期滞在の原因は

お子さんのセンスが足りないだけじゃなく

コーチの教え方が悪い場合もあるから

運営側はコーチの査定にも使われるんだ。

 

【上手なのに進級させないパターンも】

①体力がまだ足りていない

進級テストは

・上手に泳げているかという技術的なところ

・泳ぎ切る体力があるかを見ています。

いくら泳ぎが上手でもどんどんスピードが落ちてしまったり

普段の練習から次のクラスで体力がついていけそうもなかったりすると

進級は見送られることがあります。

これも進級テストと合格できない理由の一つです。

コン助
コン助

センスがある子が当てはまるパターンだね。

飲み込みがよくどんどんマスターするけど

体力はセンスじゃないから

体力だけ置いてけぼりになってしまうんだ。

 

②次のクラスに人数が溜まっている

次のクラスに生徒がたくさんいる場合

合格基準を満たしていても進級が見送られることがあります。

完全に運営側の事情なのですが

クラスの偏りを防ぐために

もっともらしい理由をつけて見送ることがあります。

スイマー
スイマー

それってその子がかわいそうだよ。。。

コン助
コン助

そうだよね。。。

進級テストは次のクラスのコーチと

相談することが多く

「できれば見送って」と言われることがあるんだ。

もちろんこれか運営側の問題点だから

早急に改善が必要。

「コーチのレベルを上げてくれ」と

何度も抗議したことがあるんだ。

こんなんじゃ子供たちがかわいそうだよね。

 

【進級できないからセンスがないわけではない】

1つのクラスで進級なかなかできなくても

センスがないわけではありません。

背泳ぎが苦手なだけかもしれませんし

息継ぎが苦手なだけかもしれません。

他の種目はスムーズに習得したり

体力、パワーでセンスを出すこともあります。

すべてのクラスが半年以上かかって進級している場合は

残念ながら水泳のセンスはないかもしれません。。。

 

【半年以上進級できなかったらやってほしいこと】

①お子さんのモチベーションを確認

お子さんの気持ちを確認して対策を打ちましょう。

どんな場合でもコーチに相談することをオススメします。

◆お子さんが進級できていなくても楽しく通っていますか?
楽しいのはいいことですが
進級しないのでは意味がありません。

◆「早く進級したい」と思っていますか?
まだモチベーションがあります。
その気持ちをつぶさないように手を打ちましょう。

◆やる気がなくなっていますか?
末期です。早急に対処しなければこのまま退会になってしまい
すべてが中途半端になります。

 

②コーチに相談

お子さんがどんな気持ちであっても

半年も進級しない場合はコーチに相談しましょう。

コーチから具体的な提案がなければ聞き流されます。

その場合はベテランのコーチやコーチを取りまとめているコーチに相談してください。

僕ならこんな回答をします。
(長期延滞は目をつぶって進級できないレベルです。)
「〇〇だけ(その子の一番の課題)うまくできれば合格としたいので
次のクラスのコーチに掛け合っておきます。
お子さんにも「〇〇だけ(その子の一番の課題)」気を付けてと伝え続けてください。」

 

③他のスイミングを検討する

コーチが具体的な対応を示さない場合は

近くに他のスイミングスクールがそちらも検討してみましょう。

環境やコーチが変わると成長ややる気も変わります。

良いスイミングスクールの選び方は↓↓に記載しておりますので

ぜひ参考にしてみてください!!

 

【下手なのに進級テストで合格する子の裏事情まとめ】

その子のモチベーションを含め

可能性をつぶさないための進級と

人数の偏りを防ぐための運営側の事情で進級させることがあります。

大人の事情はあるものの決して適当に進級させていることはありません。

もし通っているスイミングスクールで

あまり上手じゃないのに進級している子を見たら

お察しください。

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