【水泳最後のタッチ】フィニッシュまで気を抜いてはいけない!!〈種目別に紹介〉

水泳のフィニッシュ 4泳法
水泳のフィニッシュ
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プロフィール
この記事を書いた人
コン助

■水泳歴 30年 ( S1 : 400Ⅿ・200M個人メドレー )
■コーチ歴 6年
■のべ 600人の生徒を指導
■バタフライの指導が得意
■あらゆる視点から『水泳』情報を発信します

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こんにちはコン助です!!

スイマー
スイマー

最後のタッチをうまく決めるには

どーしたらいいの?

コン助
コン助

0.1〜1秒変わる最後のタッチのコツ

教えるよ!!

種目別に紹介するから

それぞれのコツを確認しよう!!

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【この記事でわかること】

・フィニッシュで大切なこと

・種目別に見るフィニッシュのコツ

のべ600人の生徒を指導して来ました。
選手やマスターズも指導していたため
泳ぎだけでなく最後のタッチも
とても重要で細かく指導して来ました。
タイムを測っている人は
フィニッシュを変えるだけで0.1〜1秒変わります。

【フィニッシュで大切なこと】

最後のタッチで勝敗が決まると思いましょう。

事実50mフリーなど短距離は

最初から最後までほぼ横一線です。

スタート、浮き上がり、フィニッシュと

一瞬の動きで勝敗が決まります。

 

しかし選手として活動しない人にとって

最後のタッチ(フィニッシュ)は

1番見逃しがちなポイントです。

【見逃す理由】
・一瞬の出来事
・バテてそれどころじゃない
・フィニッシュのコツを知らない

そしてフィニッシュということは

もうこれ以上泳がなくていい

つまり残ってる力出し切って

最後のタッチにかける場面です。

水泳哲学でも話したように

50m泳げればよくて51m泳ぐ必要はないんです!!

 

【種目別に見るフィニッシュのコツ】

フィニッシュをしっかり行うことは

タイムを縮めるだけでなく

素人感が一気になくなりますので

ぜひマスターしましょう。

コン助
コン助

ターンも素人感と選手と差が出やすいポイントだよ。

〈クロールのフィニッシュ〉

ポイントは手、キック、うねりの3つです。

①手の動き

利き手でタッチします。

最後のひとかきはタッチする手を肩から

前にぶん投げるイメージ

思いっきり放り出します。

伸ばすイメージにすると

伸びている分ロスタイムが発生します。

体のバランスが崩れていいので

肩から利き手をふっ飛ばし

それと同時にタッチできるようにしましょう。

これ以上泳がないのでバランスが崩れて次の動作ができなくていいんです。

 

そもそも最後のひとかきとフィニッシュが合うか問題ですが

合うか合わないかではなく合わせます。

 

通常のプルは太ももまでプッシュしますが

そこまでかいていたらタイミングが合わない場合

途中(腰に横あたり)で腕を抜いてください。

太ももまでかく必要はありません。

タッチに合うように腰や胸あたりでリカバリーに入ってください。

泳いでいる最中だと減速やバランスを失いますが

もうその先は泳がないので

タイミングを合わせることが優先です。

 

②キック

最後のひとかきの終わり

(リカバリー直前)に

両足で小さくボンッとドルフィンキックを入れる

より瞬間的に遠くに手を送ることができます。

バタフライのキックよりももっと小さいキックでOKです。

 

ただタイミングを間違えると

無意味どころか

スピードが止まってしまうので練習必至です。

 

③うねり

②で両足でキックすると

ほんの少し浅く潜ることになります。

コン助
コン助

潜ると言っても

真っ直ぐよりは「若干うねったね」

くらいだよ。

潜らないとドルフィンキックは物理的に

水面を叩くだけになります。

 

大袈裟に言うと

タッチ直前、壁を目の前にして

潜って浮き上がったタイミングでタッチするイメージです。

利き手がリカバリーされて上からタッチするのではなく

リカバリーが終わって入水して

そのまま浮き上がって壁に触れます。

しかしこれはイメージなので

実際は全てにおいて

ほぼ同時に且つ潜ったとも言えないくらいの出来事です。

コン助
コン助

リカバリーしたまま

勢いで上からタッチすると

肘や肩を痛めてしまう可能性があるよ。

①→②→①と②→②と③→①と②と③

の順番で練習しましょう!!

 

 

〈背泳ぎのフィニッシュ〉

背泳ぎのポイントは

手、キック、反り、タイミングの4つと注意が1つあります。

 

①手の動き

利き手でタッチします。

コン助
コン助

背泳ぎは他の種目より調整が難しいので

利き手じゃない方でも

タッチできるようにしておけばなお良しです。

最後のひとかきのリカバリーは中指で天井を触る意識

肩を水面から浮き上がらせ遠くに運びます。

この時ももうプルをする必要はありませんから

最後のひとかきが遠くに行けばいいので

キレイなフォームである必要はありません。

 

壁に触れる手の向きは中指は横を向き

親指が真上を向くようにしましょう。

①の動きのままタッチすると

中指は床を向き手首が真上を向く体勢になります。

この姿勢もクロールと同じように肘や肩を痛める可能性があります。

手を横に向けることで

肘が曲がりクッションの役目を果たしてくれます。

 

②キック

クロール同様に最後のひとかきの

リカバリーするタイミングで小さいバサロキックを打ちましょう。

つま先立ちでジャンプするくらい小さくてOKです。

タイミングが難しいので

背泳ぎのキックから小さいバサロキックに瞬時に切り替えて

後ろに潜る練習をしましょう。

 

③反り

クロールだとうねりと言っていましたが

背泳ぎの場合腰を反らせることで

より速く遠くに手を持って行くことができます。

手と肩と腰でより遠くに動かすイメージですね。

しかし、腰を反ってゴールではなく

クロール同様に大袈裟に言うと

腰を反らせて潜って浮き上がったタイミングでタッチです。

潜ると言いましたがわざわざ潜るのではなく

バサロキックを打つことで

結果的に潜る姿勢になると理解してください。

 

④タイミング

「これが最後のひとかきだ」と

把握できていなければ最高のフィニッシュができません。

少し届かず間延びしてしまうくらいなら

壁にぶつかってしまった方がタイム的には無駄は少なくなります。

しかし、大きな大会でタッチ板がなければ

硬い壁ですので負傷の原因になりますし

見た目がとても悪く恥ずかしく感じます。

 

普段から5mラインの旗が見えた時

どのくらいでゴールするか感覚でわかるようになりましょう。

ゆっくり泳いでいる時と速く泳いでいる時と

何回かいたらゴールするか変わってきますので

かく回数で判断するのはオススメしません。

 

〈注意点〉

タッチが弱いとタッチ板が反応せず

電光掲示板にタイムが出ない可能性があります。

背泳ぎは後ろに手を回すことから

他の種目よりタッチする力が弱く

背面タッチの怖さから無意識に勢いを殺してしまうことがあります。

最後までしっかりタッチできるように

壁と自分の距離感は感覚でわかるように

何度もゴールの練習をしましょう。

 

〈平泳ぎのフィニッシュ〉

平泳ぎのポイントは手、タイミング、調整の3つです。

①手の形

タッチする時の手の形は手のひら全部でタッチしません。

手のひらはつかず指全部でタッチします。

手のひら全部でタッチすると

もうひとつ伸びることができず

また、肘や肩に衝撃が伝わるため負傷の可能性があります。

コン助
コン助

平泳ぎは片手でタッチすると失格だよ。

必ず両手でタッチしてね。

②タイミング

平泳ぎは呼吸の度にゴールの壁との距離を見ることができますが

実際にタイミングが合うように調整するのは

ラスト5mあたりからです。

最後のひとかきがかき終わるベストのタイミングでゴールできるようにします。

平泳ぎは両手でタッチしなければ失格になるため

片手だけ遠くに伸ばしてタッチするということができません。

限界まで伸び切るタイミングでタッチしたいところです。

 

③調整

選手とはいえ最後のタッチのタイミングが合わないことがあります。

理由はその時の調子やプールの環境などによりズレが生じるからです。

平泳ぎはクロールと背泳ぎのように

右手左手と次から次にタッチできる状況ではなく

ひとかきかくのに時間がかかります。

あと1回かいた方が速いのか

かかずに伸び切った方が速いのか

瞬時に判断しなければなりません。

もう1かいかくにしてもしっかりはかきません。

あと1回キックして前に進みたいがために

体の前だけでささっとかく程度です。

それでもだらーと何もせずに伸びてるだけになってしまうなら

かいてしまった方がいいでしょう。

 

〈バタフライのフィニッシュ〉

バタフライも平泳ぎと同じく

手、タイミング、調整です。

 

①手の形

平泳ぎ同様に指全部でタッチし

手のひらの部分は壁に触れません。

特にバタフライはプルの勢いがあるため

より負傷の原因に繋がります。

 

②タイミング

平泳ぎよりタッチのタイミングが難しくなります。

ほとんどの場合正面を見て呼吸をするので

壁までの距離は把握できます。

しかし平泳ぎよりもずっと1回かいてから

かき終わるまで時間がかかり

その間距離も進むのでタイミングが合わないと

頭や体は壁目前なのに手は体の後ろにあるという状況が発生します。

これではまさにタッチが原因で接戦の時は負けてしまいます。

スピードによりますが

5mラインを超えたら1回ないし2回ほどのプルでゴールします。

スピードを出して泳いだ時に

最後のひとかきは

壁とどのくらいの距離でかき始めなければならないか

把握しておきましょう。

 

③調整

バタフライは小手先の調整はできません。

あとひとかきするかこのまま伸びるか

決断しなければならない時

バタフライの傾向としては伸びていた方がいいでしょう。

なぜならバタフライのリカバリーは

体の途中で抜くことが難しく

太ももまでいそいそとかいて

リカバリーしてタッチしようとしても

調整し切れないからです。

バタフライのゴールのタイミングが合わない時は

どちらに転んでも〜1秒ほどロスタイムになります。

次失敗しないようにゴールの練習もしっかりしておきましょう。

 

【水泳最後のタッチ(フィニッシュ)まとめ】

見落としがちなゴールのタッチ。

最後の勝敗を決める大事なポイントです。

距離が短いほどタッチのミスは命取りです。

各種目ポイントを理解し

最後まで泳ぎ切るように努めましょう!!

〈クロール〉
①手の動き ②キック ③うねり

〈背泳ぎ〉
①手の動き ②キック ③反り ④タイミング

〈平泳ぎ〉
①手の形 ②タイミング ③調整

〈バタフライ〉
①手の形 ②タイミング ③調整



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